クラウドのセキュリティ設定が不十分だったため、リモートデスクトップ接続ができませんでした。申し訳ありません。
※補足(大事です)に追記しましたのでご参照ください。
皆様、こんにちは。
たまには界隈の皆様に役立つ情報を出そうと思ってこの記事を書くことにしました。
EAを使用されている方は、ほとんどVPSを使っていると思うのですが
国内用、海外用で分けたくなりませんか。
私はと言うと国内は
【FX専用VPS】お名前.comデスクトップクラウド for MT4
(アフィです。期間限定で割引キャンペーンやってるので爆安です。)
を使っていて、海外は
Contaboo(さくら姫さんのサイト参照。詳しく説明してくれてます。)
を使ってます。
どちらもトラブルなく、また不満無く使っているのでお勧めです。
それはさておき、今回は
お金は払いたくないけどVPSを使いたい
EAも2,3個しか使わないからMT4も1つで良い
って方向けの方法をお伝えしますね。
AWSの無料枠で1年間とかケチ臭いこと言いません。
ずっと無料で、しかも2台分使えます。
それは Oracle Cloud Always Free サービスです。
2019年9月に公表されたこのサービスは無料でVMが2台使えてしまうサービスです。
このニュースリリースを見て、すぐに海外ブローカー用のVPSを作成した感想は・・・
「EAも2,3個しか使わないからMT4も1つで良い」
というニーズを完全に満たせます!
ただし、金がかからない分、手間はかかりますので辛抱してください。
でも下記の通りにやれば必ずできるのでご安心ください。
あと、この記事くそ長いです。
では早速本題へ。
~用意するもの~
~作業の流れ~
- Oracle Cloudにサインアップ
- Cloud Consoleにログイン
- インスタンスの作成
- リモートデスクトップ設定
- wineインストール+日本語化
- MT4インストール
- EAの配置
インスタンスの作成までは適当にググって欲しいのですが、
私が適当にググってあげたところ、とてもよくまとめられたサイトがありました。
Oracle Cloud に登録して仮想マシンを作成するまでの手順
https://www.virment.com/oracle-cloud-always-free-create-vm/
私が適当にググってあげたところ、とてもよくまとめられたサイトがありました。
Oracle Cloud に登録して仮想マシンを作成するまでの手順
https://www.virment.com/oracle-cloud-always-free-create-vm/
ここに書いてある通りにすると、1~3までが完了します。
※補足(大事です)
国内だったらTokyoリージョン
TradeviewならLondonリージョン
などです。一度決めると変えられないっぽいのでご注意ください。
・作成したインスタンスのIPアドレスは
インスタンス画面から
インスタンス名をクリックして表示される、「パブリックIPアドレス:xxx.xxx.xxx.xxx」
の部分です。これが、今後SSHやリモートデスクトップ接続をする際に使用するIPアドレスになります。

・クラウドのセキュリティ設定に、リモートデスクトップ接続(3389/tcp)を追加してください。
上記、インスタンスの詳細画面にある、「仮想クラウド・ネットワーク:」のリンクをクリックします。
「パブリック・サブネット」をクリックして
Default Security List for VirtualCloudNetwork-2019xxxx-xxxx
をクリックします。
イングレス・ルールが表示されますので、「イングレス・ルールの追加」をクリックします。
・使用するイメージ・ソースは
Canonical Ubuntu 18.04 Minimal
・ログインアカウントは
ubuntu
です。パスワードは、リモートデスクトップ接続のために後で変更します。
・sshのキーペアは
windows powershell から ssh-keygen.exeで作成できます。
(Windows 10 Fall Creator Update以降)
それ以外のOSの場合は、PuTTYgenやRLoginを使ってください。
このサイトが参考になります。
SSH 公開鍵認証に必要なファイルやキーの作成方法
https://www.xlsoft.com/jp/blog/blog/2019/07/25/post-6946/#SSH
4. リモートデスクトップ設定
作成したインスタンスにSSH接続します。
ログイン出来たら下記の順にコマンド(イタリックのとこ)を実行してください。
コピペ推奨です。
①パッケージのアップデート(初回は時間かかります)
sudo apt update
②デスクトップ環境のインストール(諸説ありますがLXDEが軽量で良いです)
sudo apt install lxde
③Windowsから接続するためにRDPサーバのインストール
sudo apt install xrdp
④おまじない
sudo systemctl set-default multi-user.target
sudo systemctl set-default graphical.target
⑤ ファイアウォールの設定(リモートデスクトップ接続を許可)
sudo sed -i '17i-A INPUT -p tcp -m state --state NEW -m tcp --dport 3389 -j ACCEPT' /etc/iptables/rules.v4
⑥ パスワードの変更
(リモートデスクトップ接続で使用するので、十分複雑なパスワードにしてください)
sudo passwd ubuntu
Enter new UNIX password: ********** (自分で決めたパスワードを入力)
Retype new UNIX password: ********** (確認のため再入力)
⑦ 日本語環境の導入
sudo apt -y install language-pack-ja
sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF8
⑦ 再起動
sudo reboot
⑧ 接続確認
Windowsのリモートデスクトップ接続から、インスタンスのIPアドレスに接続します。
接続すると下記の画面になるのでユーザ名とパスワードを入力してください。
※リモートデスクトップの資格情報にユーザ名とパスワードを保存しておけば、
この手間は省けます。
5. wineインストール+日本語化
次はMT4を動作させる環境を作成します。
リモートデスクトップでubuntuのデスクトップにログインしてください。
メニューから
「System Tools」→ 「LXTerminal」を開きます。
① wine と winetricks のインストール
sudo apt install -y software-properties-common
wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key
sudo apt-key add winehq.key
sudo apt-add-repository 'deb https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/ bionic main'
sudo apt update
sudo dpkg --add-architecture i386
sudo apt install -y winehq-stable winetricks
winetricks cjkfonts
② バージョン確認
wine --version
⇒ wine-4.0.3 であれば正常
6. MT4インストール
① インストーラの入手(下記いずれかの方法でインストーラをVPSに配置してください)
ただ方法1はブラウザ動作があほほど遅いので、お勧めしません。
方法1
ubuntuのブラウザからブローカーのサイトへ行ってダウンロード
方法2
ローカルPCからVPSへ転送(scpやsftpでどうぞ)
詳しいやり方は「Rlogin SFTP」でググるとたくさん出てきます。
ググっておきました。
RLoginのSFTP
https://qiita.com/kagamihoge/items/130bb12d739d035cae42
② MT4のインストール
リモートデスクトップ接続し、メニューから
「System Tools」→ 「LXTerminal」を開きます。
インストーラの保存されたディレクトリで
wine <インストーラ名>
を実行します。
例) tradeview forexのインストーラを使う場合
あとは、Windowsと同様にインストール完了までできます。
途中何か聞かれたら YesかOKで進めてください。
無事にインストール完了すると、おなじみの画面が出ます。
はっや。ping値 2.93ms です!!
7. EAの配置
はい、あと一歩です。
あとはEAをMT4のExpertフォルダにぶっこむだけなのですが、それはどこなんだ?
って話で。それが分かればSFTP転送でEAファイルを配置することで
MT4上から見えるようになります。
そしてそれはここです。
/home/ubuntu/.wine/drive_c/Program Files (x86)/Tradeview MetaTrader 4 Terminal/MQL4/Experts
青字部分は使用したインストーラによって異なります。
RLoginのSFTP転送で、EAを配置します。
こんな感じですね。
転送出来たら、MT4を起動しましょう。
上手くできていればEAが見えています。
日本語表示もばっちりですね。
終わりに
以上の通り、完全に無料のVPSでEAを動作させることができました。
高性能ではないですが、実用に耐えるレベルです。
しかもそれが2台も使えて、永久に無料なんでお試しあれ。
この記事通りにやってみましたが、リモートデスクトップ接続でエラーになって接続できないです...。かなり格闘してますが、何がいけないのかもいまいちつかめないままです。
返信削除コメントありがとうございます。
削除ごめんなさい。1手間足りなかったです。
クラウドのセキュリティ設定があるのですが、そこにリモートデスクトップ接続を足さないと接続できないですね。
今晩、記事を更新しますのでお待ちください。
ありがとうございます!
削除色々調べていて、パブリック・サブネットのセキュリティ・リストのイングレス・ルールとエグレス・ルールでTCP ポート3389にするとRDPがつながるというものを見つけて試したところ、うまく接続できました。
せっかく返信いただいたのに申し訳ありません。また、具合がおかしくなったら構築し直すと思うのでその時試してみます。
早速ブログの通り設定し、MT4を稼働させることができました。本当にありがとうございます。
返信削除(ちなみに、間違ってMinimalではなくUbuntuのノーマルの方にしてしまいました。)
もしご存知でしたら教えて頂きたいことがございます。
不慮の再起動があった際に、再起動後に自動でMT4が立ち上がっている状態にしたいという目的で、自動ログインとMT4の自動起動を設定しようとしています。
ググった情報を元に下記の設定を入れましたが自動ログインがうまくいきません。見当違いのことをしていますでしょうか?(ブログの内容の質問ではございませんので、本当にもしご存知でしたら教えて頂きたいというレベルです。すいません。)
$ cat /etc/lightdm/lightdm.conf
[Seat:*]
autologin-user=ubuntu
autologin-session=lightdm-autologin
autologin-user-timeout=0
ユウさん コメントありがとうございます。
削除申し訳ありませんが、私も分からないです。
代わりにはなりませんが、VMが再起動した際に通知を飛ばす方法を記事にしましたので
そちらもご検討ください。
アラーム通知の記事ありがとうございます!早速設定いたしました。
削除AWSのWindows Serverで勝手に再起動されてしまうことがあったため設定したかったのですが、本来頻繁に起こることではないため、アラーム通知でほぼ目的を達成することができました。